高級クラブで働きたい女性向け

ホステスの悩みの種『売掛・ツケ』とは?売掛金の回収方法と事前対策

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高級クラブにおける『売掛・ツケ』の意味

高級クラブは料金設定も高めなので、お客様一人当たりの支払額が非常に大きくなります。すると、一度にお支払いができないお客様も当然出てくるわけです。その際に利用されるのが「売掛」や「ツケ」と呼ばれるシステムです。

これは、お客様が支払うべき金額を係であるホステスが受け取る約束をすること。また、その金額(代金)のことも意味しています。これを踏まえた上で、売掛やツケというシステムについて、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。高級クラブのホステスになるなら必須の知識なので、ここで覚えておいてくださいね。

『売掛』は請求書払い

『売掛』というのは会計用語で、正式には「この内容で、代金はいくら」という内容の請求書が発行されます。そこには、お客様がオーダーしたボトルの代金やチャージ料などが記載されているわけですね。

ただ、個人のお客様に対して請求書を発行することは通常ありません。高級クラブが請求書を発行し売掛について正式な形で処理するのは、例えば企業の接待などで高級クラブが利用された場合です。このケースでは企業の経費で飲食されることがあるので、その場で決済されなかったのであれば会社宛に請求書を発行します。

『ツケ』は口約束

請求書を発行する売掛に対して、そうした手続きをせずにお客様の飲食代をあとで払ってもらうことを『ツケ』と呼びます。よくドラマや映画などでも「これ、ツケておいて」なんて表現しますよね。意味はあれとまったく同じです。

もちろん、請求書を発行する場合でもツケという表現を使うことはありますが、ツケというと個人のお客様に対して口約束でしただけの契約・取引を指すことがほとんどです。

会員制の高級クラブによくある飲み方

普通の人は、売掛やツケでお食事をしたりお酒を飲んだりすることはないでしょう。しかし、高級クラブでは決して珍しいことではありません。特に会員制の高級クラブであれば、当たり前といってもいいほどポピュラーな飲み方となっています。

会員制のお店はお客様の身元などをある程度把握しています。ツケにしても逃げられてしまうことは基本的になく、たいていの場合はあとでしっかりと回収することができるのです。当然ながら、お客様は請求書がなくても、飲み食いした分はあとで支払わなければいけません。信頼関係で成り立っているからこそできるシステムなわけですね。

ちなみに、キャバクラでこの売掛やツケのシステムを導入しているところはほとんど見かけませんね。

会員制でないキャバクラが多いので、ツケを支払わずに音信不通などになられたらお店にとって大損害だからです。常連さんなどは例外としているお店もありますが、基本的には会員制の高級クラブだからこそ成立するシステムとなっています。

お客様を持っていないヘルプのホステスは売掛・ツケが出来ない

売掛やツケは、お店というよりもお客様と係のホステスの間で成立するものです。会員制の高級クラブには、いわゆるフリーのお客様はいません。必ず担当のホステスがつきます。そのホステスに対してツケをし、そのホステスに後日、料金を支払うことになるわけです。

高級クラブで働き始めた女性は、特定の顧客を持たない、いわゆるヘルプの状態。ヘルプのホステスは特定のお客様を抱えていないので売掛やツケをすることができません。お客様も、ヘルプのホステスにお代をツケておくことはできないのです。

ですから、「高級クラブで働きたいけど、ツケられたらどうしよう…」なんて心配は無用ですよ。安心してホステスのお仕事をスタートさせてください。

2カ月以上飲食代の支払いが無い場合はホステスが立替払い

高級クラブごとに違いはありますが、お客様がその場で支払わなかった代金に関しては、2ヶ月間を猶予とするケースが多くなっています。つまり、お客様が飲食された時点から、最長で翌々月払いまでであれば許されるということ。店舗によっては猶予期間が1ヶ月や翌月払いまでのところもありますね。

ちなみに、この売掛やツケを支払う日までの猶予期間を「支払いサイト」と表現することがあります。例えば、猶予期間を2ヶ月、飲食から翌々月払いまで許されるケースの場合は「60日サイト」となります。お店によっては30日サイトのところもありますが、高級クラブでは通常60日サイトを設定しているお店が一般的です。

この期間を過ぎてもお客様から売掛やツケの支払いがない場合、その代金は係のホステスが立て替えなければいけません。「お客様の飲食代は係のホステスにツケる」というシステムは説明した通り。お客様が支払うべき金額はホステスがお店に対して支払う必要が生じるわけです。

ホステスが立替払い出来ない場合は?

数万円程度のツケの建て替えであれば、さほど難しくはないでしょう。しかし高級クラブでツケを利用するとなると、この程度の金額では済みません。ホステスがすぐに立て替えられないケースも出てきます。

その場合は、ホステスのお給料からお客様のツケの分が引かれることになります。一度ですべて引くことができなければ、毎月お給料からツケの分が引かれていくことになるのです。

売掛やツケは、ホステスがクラブ側に借金をすることと同じなので、お客様が期限を過ぎても支払わない以上、ホステスが肩代わりするのは仕方がありません。

中には、ツケを残した状態でお店を移るホステスがいます。その場合には、新しく勤めたクラブが前のお店で発生したツケを代わりに支払ってくれることがあります。前借り(「バンス」と言います)なので、最終的にはホステスがお仕事を頑張るなりお客様から回収して返さなければいけないわけですが、こうしたシステムが利用できることも知っておきましょう。

その他、罰金などに関しても気になる方いると思います。こちらの記事「高級クラブの罰金の種類」を読んでください。

売掛金・ツケの飲食代を回収する方法

60日サイトなどの期限が過ぎた後でも、ホステスが自力でお客様に掛け合い回収することは可能です。一時的にお店に借金をしてしまっても、お客様からちゃんと回収できればほとんど損は出ません。もちろん、期限内に回収できるのが一番ですけどね。

この売掛金・ツケを回収する方法やアプローチがいくつかあるので紹介しましょう。

回収屋を利用する

高級クラブのホステスは、売掛金やツケの回収のために、回収屋を利用することがあります。これは、ホステスに代わりにお客様にツケの回収をしてくれる業者のこと。正式には、ホステスが負ってしまった債権(お金を返してくださいと主張する権利)を回収屋が買い取り、その債権を使ってお客様にお金の支払いを要求します。

お客様としては、ホステスに言われるのではなく、なんだかよくわからない人たちに「お金を払え」って言われたら怖く感じるわけです。これで払わない人はいないでしょう。

もちろんこれは法律上、特に問題はありません。債権譲渡契約書などを交わせば、回収屋がホステスに代わり正式に債権者となるので、お客様に代金の支払いを要求することが可能となります。

これでツケの回収ができれば、一部を報酬として回収屋に支払うことで取引が終わります。結果的に多少のマイナスとはなりますが、回収できないよりはいいですよね。

裁判手続きなどを利用する

回収屋を利用しない場合は、自分で回収するしかありません。2ヶ月以上も支払わないお客様相手にツケ分の代金を請求するのは難しいですよね。しかも、飲食店のツケは1年で時効を迎えてしまいます。

そこで、まずはお客様に対して請求書を作成します。直接サインなどをもらえれば確実ですが、それが難しいようであれば、内容証明郵便を作成し、お客様に送付しましょう。内容は売掛金についてと、その請求書です。これによって一時的に時効をストップさせることができます。

それでも相手が支払いに応じなければ、支払い催促などをし、それでも応じない場合には裁判手続きに入り支払督促や訴訟などを起こすことが可能です。こうしたステップはホステス一人の力では難しいので、弁護士などの専門家を頼るといいですね。ここまでしたにもかかわらず、それでもなお代金を支払おうとしないお客様はまずいません。

ただ、このような回収方法もあると知っておく事がまずは大切。いざ事が起こった時に慌てずに対処できるようになりますよ。

その他ホステスの身に起こるトラブルについては、こちらの記事「高級クラブで起こるトラブルとホステスの退店理由」を読んでください。

売掛・ツケを飛ばれない為の事前対策

売掛やツケの制度は、高級クラブのホステスにとって非常に危ういものです。便利なものでもありますが、一歩間違えればこれまでの努力がパーになりかねません。

そうならないよう、売掛やツケを飛ばされないよう事前対策を講じておきましょう。

誰から構わず売掛・ツケを承諾しない

お客様が「ツケでもいい?」と聞いてきても、その場の雰囲気に流されず、冷静に対応するようにしてください。誰彼構わずツケを承諾してしまうと、あとで困るのは自分です。

売掛やツケはホステスがお店側に借金をするのと同じ事なので、それを頭に入れた上で受け入れるかどうかを決定しましょう。

日頃から強固な信頼関係を築いておく

売掛やツケを承諾するのは、信頼できる相手からお願いされた時のみにしましょう。また、そうした信頼関係を日頃から作り上げておくことも大切です。

信頼関係ができていればホステス側も安心ですし、お客様側も「この女性を裏切ることはできない」と思ってくれます。期限内にしっかりとお支払いしてくれるようになりますよ。

裏切れないほどの恩を売っておく

信頼関係とともに、恩を売っておくことも一つの対策となります。例えば、お客様から相談を受けた時には、それに対して精一杯応えておくと恩を売る事ができますよね。

恩知らずな相手には効果はあまりありませんが、高級クラブのお客様はそれなりに誠実な方が多いので、恩を売っておけば簡単に裏切られることはありません。

お客様を夢中にさせる努力を惜しまない

もし売掛やツケを飛ばしホステスに借金を負わせるような事があれば、そのお客様はもう二度とそのホステスに相手をしてもらうことができなくなります。

お客様が夢中になるほどのホステス相手であれば、そうした事態になったら困ると、ツケに関しては期限内にしっかりと支払いを済ませるでしょう。それほどにお客様を夢中にさせればいいのです。そのための努力を日頃から惜しまないことが重要ですね。

お客様を夢中にさせることはツケの未払いを予防するだけではなく、毎月の売上にも必ず繋がります。あらゆるメリットがあるので、普段から努力を惜しまず接客しておきましょう。

トップキャストのお客様を夢中にさせるテクニックは、こちらをチェック→「高級クラブのトップキャストのテクニック

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